かほくの魅力再発見! // 河北町の隠れた特産品を現地スタッフが発掘調査

突撃インタビュー『西田スリッパ株式会社』Vo.2

本日も西田スリッパ株式会社の西田社長さんへのインタビューの続きをお送りいたします。

今までスリッパ会社を取材していて、実際に製作しているところを拝見することが出来ませんでした。
しかし、西田社長はお忙しいにもかかわらず、スリッパの製作現場を説明しながら案内して下さいました。

社長 「ちょっと、こっちにきてごらん。」

といって連れて行ってくださったのは、蔵の中。
ここには、スリッパに使う生地が沢山保管されていました。

西田スリッパ

西田スリッパ

その中には、有名デザイナーのものもありました。

それと、子供に人気の“シュガーバニー”
柄物のスリッパの生地ってこんな風になっているんですね!

西田スリッパ

この生地を、足の甲にあたる部分と、底になる部分などに切り分けていきます。

西田スリッパ

次に、甲の部分の丸みを出す為に機械で圧着します。(こうしないと丸みが固定されないんだそうです)

西田スリッパ  西田スリッパ

そして、裏側から底の部分を縫い付けます。

西田スリッパ

その後、樹液を加工したもので足の裏にあたるクッション部分を貼り付け乾かします。

西田スリッパ  西田スリッパ

社長 「スリッパによって多少違うけど、簡単に説明するとこんな感じかな。」

 「ありがとうございます。今まで出来上がった製品しか拝見していなかったので・・・いくつもの工程を経ているんですね。手作業が多いので、熟練した方でないと難しいんですね。」

西田スリッパ  西田スリッパ

 「商品作りへのこだわりはありますか?」

社長 「良い商品を作るのは当たり前。商品作りにはいつもこだわりを持っているよ。」

実は私始めて西田社長にお会いしたときにちょっと怖いというか、厳しい方というイメージを持っていました。(ゴメンナサイ・・・)
しかし、お話をお伺いするにつれ、当たり前だと気持ち良いぐらいすっぱり言い切ってしまうのが、西田社長の魅力なんだと気づいたのです。
説明する言葉が簡潔、明瞭であるがゆえに誤解してしまったんです。
それと、とってもお優しい方なんだと思いました。
写真を見てもらえば分かるんですが、スリッパを作る工程を説明してくださったときにわざわざ社長自ら機械を操作し一つ一つ教えてくださったんです。

 「最後に、河北町が今後発展する為には何が必要だと思いますか?」

社長 「そうだね、行政だけに任せるのではなく、民間主体で町を盛り上げていく必要があると思いますよ。ただ、バラバラにではなくて民間と行政が一体とならないと難しい。他には、物産品を展示したり販売したりする場所をもっと造るべきだと思う。河北町には、そばでも酒でもスリッパでも良い物が沢山あるんだし、河北町の財産だからね。」

最後に、西田社長がインタビューの中で大変素敵な話をしてくださいました。

「誰の人生にも夢を持つということは絶対に必要なんだよ。 誰だって、ああなりたい、こうしたいと思うよね。でも、何にもしなければ、夢は夢のまま。でも夢を実現させる為にはどうしたらいいか考えて行動することで、夢は理想に変わるんだよ。言い換えればね、夢だったものが目標になる。目標を達成する為にどうしたらいいかって言ったら、計画を立てて行動に移せばいい。そうすれば夢は叶うんだよ。」 

何だかこんな私でも今から夢を叶えられる気がします。勇気付けられました。

西田社長、忙しい月曜日の朝一インタビューありがとうございました。

またお話を聞かせてくださいね!

突撃インタビュー『西田スリッパ株式会社』Vo.1

河北町でも雪が・・・・

子供の頃は地面にうっすら積もった雪でも嬉しくて嬉しくて、はしゃいでいましたが・・・

いつからでしょう?寒さが苦手になったのは???

皆さん、もうすぐ年末ですから体調管理気をつけましょう~~!

さて、今回もスリッパ特集ということで、西田スリッパ株式会社の西田社長にお話をお伺いしました。

 「今日はよろしくお願いします。」

社長 「はい、よろしく。」

 「西田スリッパさんの創業はいつですか?」

社長 「スリッパを始めたのは昭和42年から。でも河北町で商売を始めたのはもっとずっと前からだよ。私で15代目だからね。醤油屋、穀屋、下駄の加工業。下駄の加工の需要が減ってきたので、スリッパに業務を切り替えて現在に至っています。」

 「従業員の方は何名いらっしゃるんですか?」

社長 「今は、11名です。以前は30名ほどいたんだけどね。」

 「そうなんですか。西田さんが取扱っている商品や、仕事の内容について教えてください。」

社長 「うちは、委託製造だから、ホームページに載っている商品は実際ここで作っていないよ。面白いものを見せてあげよう。」

と言って、2枚の紙を見せてくださいました。

社長 「これはね、以前うちで開発したスリッパです。」

その名も『てくてくシリーズ』です。

西田スリッパ

社長 「何年か前にアロマキャンドルとか、アロマオイルとか、アロマテラピーとか流行ったときに作ったスリッパです。」

 「スリッパにアロマですか?」

社長 「そう、踵の部分に芳香材を入れられるように出来ていて、歩くとスリッパの裏から香りる仕組みになっている。詰替えもできるんだよ。」

 「すごいですね!女性が喜びそうなスリッパだと思います。」

西田スリッパ

社長 「もう一つは、こっち。ゴミ取りスリッパ。スリッパの足裏部分に粘着シートをセットできるんです。歩くと床に落ちているゴミを掃除できる。」

 「これは便利ですね!モップのように掃除できるスリッパはありますけど、あれって汚れると捨ててしまいたくなるんですよね。本来は洗濯して使うんでしょうけれど・・・」

社長 「これはあらかじめシートが30枚セットされていて汚れたら剥がしていくタイプだから、便利でしょ?しかもこの粘着シートは抗菌仕様だからね。」

 「うちには、室内飼いの犬と猫がいるので普段はコロコロを使って毛を掃除するんですが、どうしても階段に溜まりやすくて。これはとてもいいアイデアですね。」

 「あの、素朴な疑問なんですけど、ペタペタして歩きにくくないかな?と思うんですけれど。」

社長 「そう思うよね。実は大変だったんだ。何度も試作をしたよ。あまり粘着が強いとスリッパが床にくっついて剥がれない。転んだりして危険があるといけないからね。でもあまり弱いとゴミが付着してくれない。バランスの調整が大変だったよ。」

社長 「普段スリッパってどこで売ってると思いますか?」

 「えっと、雑貨店ですか?」

社長 「そうだね、だいたいが、雑貨コーナーだね。でもこの商品はペットショップやそうじ売場に置いてもらえるように開発したんだ。販路を拡大しようと。」

 「西田さんのホームページには掲載されていませんよね。」

社長 「だって今はもう製造していないものだからね。」

 「そうなんですか??」

社長 「うん、やめた。テレビショッピングで売らないかと話をもらった事もあったんだけど、利益が出ないんだよ。」

西田社長はその他にも東京ビッグサイトで開かれている「インターナショナルギフトショー」へ出店したり、といろいろ新たな試みを行ってらっしゃいました。

その後、問屋を通して業務用のスリッパに業務を一本化し、4年前からは問屋を通さずにホームページでの販売を開始されました。

おすすめ商品をここで、ご紹介します!

『あるいて除菌ホタテッパ』

  • ホタテ貝殻を高温で焼くと、酸化カルシウムの粉末になり、この粉末が水分にふれると強アルカリ性の水酸化カルシウムとなります。この成分が水虫菌、黄色ブドウ球菌などに即効性のある高い除菌効果を持っております。このホタテ貝殻セラミックス粉末を、木質繊維パルプ不織布の間に挟みこんだ通気性の有るシートを用いた商品です。
  • このシートを、足の中敷き部分と底の部分にメッシュをほどこした物に挟み込むことによって、お使いになった際にスリッパに付いた雑菌を除菌し、歩いた床に対しても除菌効果があります。
  • このシートは、洗うとアルカリ性の粉末が水に溶けだすため、効能が無くなるので洗うことができません。そこでこの商品は、二枚のメッシュの間にファスナーが付いており、シートを取り出してスリッパ本体は丸洗いができ、汚れたシートも取り替えることができます。
  • 1/3によりこの商品は、通気性が良く常に清潔を保つことができ、尚且つ、歩きながら床も除菌できる今までには無い画期的なスリッパです。

ホタテッパ02

 

『どこでもスリッパ』

抗菌防臭+通気性+軽量+丸洗い+静音の5つの機能を持った商品です。

西田スリッパ

 

1年目は売上げを見込んでいなかったそうですが、予想に反して600万円もの売上げがあったそうです。

しかし、スリッパの原料の原油の高騰やリーマンショックなどの影響により景気が後退。売上げも思うように上がらなくなったといいます。

社長 「コスト削減で年1回スリッパを買換えていた会社が2年に1回になったりね。それに今までネット販売に参入していなかった海外(中国等)の企業も力を入れてきたからね。大量ロット製造するから当然価格も安い。そうなると価格では勝てないでしょ?」

そして今現在は、製造業務を委託に切り替え百貨店での販売を主に業務を行っていらっしゃるそうです。

社長 「2009年からは売場の拡大に力を入れている。デパートのスリッパの展示スペースを2倍に。この秋冬では4倍に拡大してもらったんだ。それとキャラクター販売を始めたんです。」

キャラクターは女の子用に「キティーちゃん・シュガーバニー」 男の子用に「新幹線」

西田スリッパ  新幹線

 「お話をお伺いしていると、時代の先を読んでそれに併せて柔軟にお仕事のやり方を変えていらっしゃるんだなぁと思いました。」

社長 「そんなに時代の先を読む力なんて無いけれど、一歩先を見ることで、柔軟に対応できるんだよ。でも、一番肝心なのは、すぐに変えられる体制作りだと思う。その為に、常にどうしたらやれるかを考えている。そして下準備を行うこと。」

西田社長は、すばやい決断力と行動力をお持ちの方だと改めて感じました。

明日もインタビューの続きをお伝えします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突撃インタビュー『阿部産業株式会社』Vo.2

阿部産業株式会社

昨日に引き続き、阿部産業株式会社さんへのインタビューをお届けいたします。

 「『KINU HAKI』についてもう少しお伺いしたいんですが、履き心地以外でこだわったことなどがあれば教えてください。」

専務 「そうですねー。例えば、この袋ですが。」
と言って、KINU HAKIを入れる袋を見せてくれました。

阿部産業株式会社

専務 「この袋を閉じるための紐なんだけど、社長と一緒に京都の業者さんのところで実際に見せてもらって決めたんですよ。」

わざわざ京都に行って、何種類もの紐の中から吟味を重ねて決めたそうです。
お聞きしなければ、見逃してしまいそうな細かいところまで、すごいこだわりです!
正直びっくりしました。

専務 「それにね、『KINU HAKI』を留めている「帯」
見てもらえば分かるんだけど、和紙の中に紅花が入ってるの分かる?」

阿部産業株式会社

 「あ!分かります。すごいですね!こんな小さいところまでこだわっていらっしゃるんですね。」

帯は、履くときに捨ててしまうものです。
しかしそこに忍ばせた紅花を通して河北町を伝えたい。
実に日本的で素敵だと思いました。

今回他にお伺いできませんでしたが、きっと色んなところに“まだまだ”こだわりが隠されている商品ではないかと思いました。

社長 「この商品を通していろんな人と知り合うことができました。
東京のミッドタウンで開催された産業デザイン振興会や、京都に行ったときにいろんな人と知り合うことができたんです。
今までやってきた仕事のスタイルから一歩踏み出したことで、ものづくりに対して熱い想いを抱いている人に出会うことができた。才能豊か若い方たちや、情熱あふれる沢山の人達と知り合うことができたんです。
絆が生まれたことが何より嬉しいし、今後の財産になりました。」

専務 「そうね、こだわりを持って仕事をしたからこそ、同じ想いの方たちが共感してくれたんだと思います。そして輪が広がったんだと思うのよ。」

社長 「そうだね。みんな自分の作品や商品に自信と誇りを持っている。見習うべき点だと思ったよね。」

KINU HAKIはロンドンの雑誌『MONOCLE(モノクル)』に掲載されたり、ジャパンクリエイティブセンターの展示品25点の中の1点に選ばれたりと、日本文化の中で生まれた作品として紹介されています。
これは、週刊朝日が発行した雑誌「ALLORA」に掲載された時のものです。

阿部産業株式会社  阿部産業株式会社

社長 「ただね、今回作った商品はヒットするような商品ではないんですよ。」

 「そうですか?とても注目されていると思います。」

社長 「一部の限られた人には支持されるかもしれません。でも、ヒット商品というには万人に受けると言うことです。そういう意味では全然違うでしょ?」

 「そうかもしれませんね。」

専務 「そうなんです。だから今は、東京の3店舗での販売なんです。」
現在、銀座の松屋、六本木のミッドタウン等で販売しているということ。

社長 「今は都市部のセレクトショップに置いているんです。お求めになるお客様は、自分のライフスタイルをとても大切にしている人達や、日々の生活にこだわりを持っている人が多いんです。この商品を作ったことで、新しい流通システムというか、そういうのも開拓できればと思っています。」

問屋を挟まず直接お店やお客様とやり取りできることで、お客様の生の声を聞くことができるのもメリットだという。
すぐに商品改良や開発に結びつけることができるからだ。

阿部産業株式会社 

社長 「今はまだ商品を開発しただけで、何の実績もありません。当たり前なんですけど、趣味で作ったのではないからね。数字、簡単に言ってしまえば売上げや利益に結びついて初めて実績と言えるんですよね。だからまだ実績はないんです。
ただ、5年先10年先を見据えて商品を作っていこうと思っているんです。さっきも言ったんですが、今までの流通を変えることも目標の一つなんです。」

社長 「新しいものを作ることは大変だけど、それ以上に楽しさがあるよね。」

専務 「そうね。大変だけどね(笑)。大変な思いもまた楽しいのかもしれないわね。手のかかる子供と同じね。」

社長 「私たちだけじゃなくて、従業員もそう思ってると感じます。毎日同じ仕事の繰り返しよりも、新しいことに挑戦する方が楽しいでしょ?」

 「はい、仕事に張り合いが出ますもの。」

地元での販売はまだ行っていないとのこと。ブームは都会からというが、河北町にもその波が早く来ますように!
社長 「今は雑誌やテレビで観たという方が多いですね。」

 「最後にお聞きしたいんですが、今後の河北町の発展について地元の企業として思うことがあればお願いします。」

社長 「やはり、地場産業が元気を取り戻さなければいけないと思います。例えば、我々が情報の発信源となったり、住民を巻き込んで地域おこしを行ったり、祭りを盛り上げたり。頑張らないといけないと思います。
やり方次第なんだろうけど・・・。
自分を含めて河北町民は前に出てアピールすることが苦手だからね(笑)
河北町には食べ物でも、製品でも、工芸品でも、沢山良いものあると思うんです。今の時代に合った発信なり販売なり、やり方次第でもっと発展できるんじゃないかと思います。
子供たちや未来の河北町の為にも、あなた達のような若い人が意見でき、活躍できる場がもっと増えることで変わっていくと思いますよ。」

 「はい、頑張ります!!」

お話を伺ってたくさんのパワーを頂いたような気がします。

お二人の熱い思いが伝わってきて、何だか興奮しちゃいました!
社長、専務、今回はどうもありがとうございました。

今回のインタビューは『KINU HAKI』を中心にお届けしました。

阿部産業さんには、もう一つ素敵な商品があるんです。

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『葉ラッパ Ha Wrap Design-leaf,ribbon』

阿部産業さんのHPからの抜粋でご紹介します。

阿部産業株式会社  阿部産業株式会社

「コンセプトは『心地よく軽快な履き心地』『シンプルで楽しいスリッパ』1枚の葉っぱで足を包むイメージの室内履きです。」
カラフルな色合いとポップなデザインでぱっと目を引く楽しい商品ですよね!!

突撃インタビュー『阿部産業株式会社』Vo.1

『河北町スリッパ工業組合』のホームページが完成しました。
商工会のトップページから閲覧できますので、ぜひご覧下さい。

ということで、スリッパ特集はまだまだ続きます!
(なかなか更新できなくてスミマセン・・・)

今回は阿部産業株式会社さんにインタビューに伺いました。
先日の新聞で『KINU HAKI」という新商品が「2009年度グッドデザイン賞」の商工会議所会頭賞を受賞!という記事を読みました。
これは、みなさんにご紹介しなければ、ということで行って参りました。

  「こんにちは、今日はよろしくお願いします。」
社長専務 「こちらこそよろしくお願いします。」
お忙しい中、社長と専務がインタビューにお付き合い下さいました。

 「先日新聞で、阿部産業さんの『KINU HAKI』というスリッパがグッドデザイン賞を受賞したという記事を読みました。すごいですね!」

阿部産業株式会社
社長 「ありがとうございます。」
 「このスリッパを開発するきっかけを教えてください。」
社長 「はい、そもそもは2年前に県主催のデザイン塾というところに参加したことがきっかけなんです。そこで知り合った方たちと、新商品の開発を山形県工業技術センターの協力を得て、行うことになりました。その開発事業が、たまたまやまがた産業夢未来基金事業に採択されたんですよ。」
 「そうだったんですか。」
社長 「今、流通している価格の安いスリッパはほとんど海外製なんですよ。中国を中心に安く大量に生産されています。価格で競争しようとしても絶対に勝てません。それじゃ、何で勝負するか?商品自体が価値を持つもの。価格に左右されない商品でなければ勝ち残っていけないと思うんです。」
今、デフレの進む日本。『価格破壊』や、『激安』の文字は見慣れた言葉になってます。
消費者が価格以外に求めるものを製造販売側が追求して提供していかなければ、生き残っていくのは難しいという事なのでしょう。

kinu_haki

 「『KINU HAKI』についてもっと詳しく教えてください。」

専務 「『KINU HAKI』の商品コンセプトは「たたむ・仕舞う・たずさえる」なんです。日本人は、昔から着物を着て生活してきました。その中で生まれ、ずっと日本人が育んできた美しい所作をイメージして作った室内履きなんです。」

 「日本人の仕草や生活習慣をテーマに作ったということですか?」

社長 「はいそうです。日本人は昔は靴ではなく草履を履き、着物を着て、畳の上で生活していました。時代の流れの中で失われてしまった日本人独特の文化を商品に活かそうと思ったんです。日本人として原点に立ち返って商品を考えるというか。」

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 「日本の文化を反映させた商品なんですかー!イメージを形にするのはむずかしそうですね。米沢織を使っているんですよね?」

専務 「そうです。素材は最高級の絹を使っているんですよ。米沢織の職人の方が丹念に織り上げた袴地なんです。」

「普通の袴地は、縦糸が1200本ぐらいなんですね。でもこれは、数倍の約8000本の縦糸を使っています。細い縦糸を使って、非常に緻密に織り上げていきます。」

阿部産業株式会社  阿部産業株式会社

 「すごい生地を使っているんですねー。商品を作る上で苦労したことなどはありますか?」

専務 「はい大変でした(笑)一番はね、袴地が針が刺さらないくらい硬くって、形にしづらいこと。さっきも説明したけど、普通の数倍の糸を使っているから織が細かいんです。だから、すごく硬い。何度も何度も試作を作って。もう試行錯誤の連続でした。」

社長 「従業員で『KINU HAKI製作チーム』というか、担当者を決めてみんなで何度もね。」

 「そうなんですか。」

社長 「KINU HAKIを作るうえで一番こだわったのは、履き心地です。」

 「履き心地?デザインではなく?」

社長 「そうです。私たちが作っているのは、スリッパです。飾るものではないんです。いくらかっこよくても履き心地が悪ければ、良い製品とは言えませんから。」

専務 「履いてみてください。」

 「え?いいんですか?」

専務 「どうぞどうぞ。実際に履いてみないと分からないでしょう?」

そう言って専務は一足を差し出してくれました。

阿部産業株式会社 阿部産業株式会社
ドキドキしながら足を入れると・・・不思議な感覚・・・
薄い優しい感触で足全体が包まれているような感覚がします。
柔らかい感触でありながら、足に吸い付くようにフィットし、なんだか足先からスッキリとするような。
着物を着ている感覚と似ている気がしました。
もちろん生地は着物地ですから不思議ではないんですが、袴地をただ足に巻いても着物を着ている感覚にはならないでしょ?
スリッパという形をしているのに、着物を着ているときのような感覚になるんです。不思議でした・・・

あまり上手でない表現でしたが、履いた感覚をお二人に伝えると、笑顔で教えてくださいました。

社長 「ただ見るのと履いたときの感覚ってちがうでしょう?」

 「はい、軽い衝撃というか。今まで履いたことない感覚でした。」

専務 「そう言ってもらえると嬉しいです。スリッパにはね、芯材というのが中に入っているの。その素材を何度も変えていろいろ試したんですよ。」

 「そんなに何度も何度も作って、試して、の作業では従業員の方も大変だったんじゃないですか?」

社長 「そうですね。大変だったと思います。でもね、良い物を作りたい!という思いはみんな一緒でしたから。」
社長たちの想いは、ゆっくりだが確実に従業員の方々に浸透していったということです。

社長 「賞を頂いたことで、一番良かったと思うのが、携わった従業員一人ひとりのモチベーションアップに繋がったことだと思います。自分たちが作る製品に誇りを感じてくれて、会社に活気が出たんですよね。社員の目が前とは違っているんです。」
専務 「そうね、誰か一人ではなくって、商品開発に関わった全員へのご褒美だと思います。」

受賞という名誉で注目されるのは、会社だったり、社長だったりするかもしれません。
しかし、阿部産業さんの社長や専務は、自分達だけでは決して『KINU HAKI』という商品は生まれなかったとおっしゃいました。社員全員が同じ目標に向かって頑張ってくれたおかげで、生まれたんだと。

社長 「それが一番嬉しいかな。」
そうおっしゃった、社長、専務はとびっきりの笑顔でした。

阿部産業株式会社 阿部産業株式会社

お二人の話を伺っていて、仕事を通して、喜びや誇りを感じることができるというのは、本当にすばらしいことだと思いました。
はたして、そう思える仕事を自分はしているのか?
改めて感じさせられました。

お二人へのインタビューはまだまだ続きます。
明日『KINU HAKI』の魅力と細部までのこだわりをお届けします。

お楽しみに!

テレビ放送見てください!

本日もスリッパ特集の取材で、『阿部産業株式会社』さんにお邪魔しました。

阿部産業さんの「KINU HAKI」という商品が2009年度グッドデザイン賞の日本商工会議所会頭賞を受賞しました。

阿部産業

阿部産業

河北町の特産品からすばらしい商品が生まれたんです!

これは皆さんにお伝えしなければ!!ということで伺いましたが・・・その様子は、来週じっくりお伝えすることにして。
実は、インタビューの中で「耳寄り情報」をゲットしましたよー。

今度の日曜日、12月6日の朝6時半から山形放送(YBC)の「新 ニッポン探検隊」という番組で、『KINU HAKI』が紹介されるんです。
テーマは、「時代に選ばれた美!グッドデザイン賞への道」
~1957年に始まったグッドデザイン賞。私たちの周りには、ロングセラーとなった多くの商品が生活の一部となっています。今回は、グッドデザイン賞の舞台裏にスポットをあて、デザイン開発の世界を探検します~

とても楽しみですね!!

それとから、本日12月4日(金)午後7時30分からNHKで『山形発ドラマ「秘蔵シーン満載! スキップ!拡大版」』が放送されますよ。
河北町商店街で撮影が行われたNHKドラマです。
見逃した方、録画しなかった方、もう一度見たい方、皆さん見てくださいね!

特産品紹介『スリッパ』~河内スリッパ~

今回は、老舗の河内スリッパさんにお邪魔しました。

河内スリッパ

河北町でスリッパ製作を始めたのは、河内スリッパさんなんだそうです。

創業が昭和33年。50年以上も河北町でスリッパを作り続けていらっしゃいます。

お邪魔すると,社長と奥様が温かく迎えてくださいました。

社長は、現在85歳。

今でも、自分でミシンを操り、試作品の作成をなさっていらっしゃるそうです。

若いときは、青森~東京間を10日で走ったという、鉄人のような方。

(駅伝の距離を一人で走ったんだそうです)

びっくり!!思わず、「すごい!!ですね!!」と口に出して、笑われてしまいました。

そんなパワフル社長がつくるスリッパがこちら。

河内スリッパ 河内スリッパ

デパート商品なので、高級感がありますね。

手触り抜群、ふわふわでした。

ほかには、動物をモチーフにした可愛らしいスリッパも。

河内スリッパ

河内スリッパ

いつまでもお元気で、河内さんの人柄のような、温かくぬくもりあふれるスリッパを作り続けて欲しいと心から思いました。

今回はありがとうございました。

特産品紹介『スリッパ』~若葉商事~

今回もスリッパ特集ということで、若葉商事さんにお邪魔しました。

若葉商事さんのお薦めスリッパを見せていただいたので、ご紹介します。

こだわりは、天然素材を原料にすること。

全てオリジナルの商品です。

若葉商事 
 ※図上・・・フローリングスリッパ(意匠登録済)

 ※図左・・・竹踏みスリッパ(特許取得済)

 フローリングスリッパは、履くとかかと部分が中に浮く構造になっています。ダイエット効果抜群。

竹踏みスリッパは、青竹踏みをスリッパと融合させたもの。刺激が足裏に心地よく、健康になりそうです。

 
そのほかにも、へちまスリッパなど。

若葉商事

若葉商事

こちらも特許申請済の商品です。足の裏に当たる部分にへちまをしようしています。

ほかには、お土産品として外国に方にも喜ばれそうな、歌舞伎スリッパ!

若葉商事  若葉商事

この商品も、足裏にあたる部分は畳みを使用。

全ての商品が、和の素材とスリッパを上手く融合させたものです。

現代人が求める「健康」を足元からサポートする。

若葉商事のスリッパは、アイディアいっぱいの商品ばかりです。

突撃インタビュー『(有)タキザワ』滝澤社長 vo.2

今日は、有限会社タキザワさんへの突撃インタビューの続きをお送りします。

スリッパの構造をなかなか理解できなかった私に、滝澤社長はご親切にいろいろ教えてくださいました。

滝澤さん「いわゆる普通に量産されているスリッパ以外にも、例えばこんな鼻緒を作っているんだよ。」

「鼻緒ですか?」

滝澤さん「そうそう、草履の。これは、ねぶた祭りで使われている鼻緒です。」

(有)タキザワ

「裁断するだけではなくて、滝澤さんの会社でこの形まで仕上げるんですか?」

滝澤さん「うん。裁断に付随する縫製もやっています。」

「鼻緒単体というのは初めて見ました。こんな風に細かく作ってあるんですねー」

滝澤さん「そうだね。他には、これは草履の底の部分。これもうちで、この形に仕上げて納めてるよ。
周りのテープ部分が裁断して、縫製したところだよ。」

(有)タキザワ

「素材も形も本当にみんな違うんですね。」

滝澤さん「そうだね。」

「仕事をしていてのご苦労や大変だと思うことは何ですか?」

滝澤さん「うーん。生地はお客様からの支給品なんです。だから扱いにはいつも気を遣いますね。一度切ったら、もう元には戻らないでしょ?万が一間違って裁断したらもちろん弁償するのも大変だし、何よりも納期が遅れてしまうから、お客様に迷惑をかけてしまうことになるからね。だから、細心の注意を払いますね。」

「確かに、切ってしまったら戻らないですものね。」

「最後に、今後についてなんですがどのようにお仕事を展開していこうとお考えですか?」

滝澤さん「実は今もただ受注するだけでなく、メーカーにこちらから商品のプレゼンテーションを行うこともあるんです。サンプルを作ってね。うちのサンプルが商品化につながれば、当然注文を受けることも出来るからね。それに仕事の幅も増やしていければと思っているんです。」

「そうでしたか。新しい商品などが形になりましたらまた取材させてくださいね。今日はありがとうございました。」

今後は、ホームページ等の作成にも取り掛かるご予定とか。
滝澤社長は受身ではなく、攻めの姿勢も大切にしていらっしゃる方でした。
インタビューどうもありがとうございました。

突撃インタビュー『(有)タキザワ』滝澤社長 vo.1

最近、冬の足音がはっきり聞こえるほど寒さが増してきましたが、みなさん風邪など引いていませんか?

手洗い・うがい、大切です。ちなみに私は予防の為に「マスク」をかかさず付けています。

ビタミンCは体を守るバリアのような役割をするので、りんごやラ・フランス等の果物も食後のデザートとして食べれば風邪予防に効果的です。

特に河北町は果物が安く手に入るので気軽に、しかも美味しく食べて元気に冬を乗り切りましょう!

 

今回の突撃インタビューは、スリッパ製造会社の『有限会社タキザワ』の滝澤社長に伺いました。

普段何気なく履いているスリッパですが、河北町の特産品の一つなんですよ。ご存知ですよね?

な、な、なんと全国シェア80%!すごいですよね。 

早速お話をおうかがいしましょ~!

(有)タキザワ

「今回、『河北町スリッパ工業組合』さんが新しくホームページを立ち上げるということで、組合の方々に取材に伺っているんです。早速ですが、タキザワさんは、どのようなスリッパを製造されていらっしゃるんですか?」

滝澤さん「うちの会社は、スリッパを作っているのではないんですよー。」

「そうなんですか。すみません。」

滝澤さん「いえいえ、うちはね、スリッパの生地を裁断している会社なんです。スリッパの作り方は・・・」

と言って、わざわざ大きな生地を広げて実際に見せて下さいました。

(有)タキザワ (有)タキザワ (有)タキザワ

滝澤さん「簡単に説明すると、一枚の布をパーツに切り分け、縫い合わせて作ります。うちは主に裁断の部分を請け負っている会社なんです。

布でも、紙でも、ビニールでも、しかもどんな形にでも裁断できるんです。こんな風に布を斜めに裁断して、テープ状にするんです。

その為の機械がこちら。」

(有)タキザワ

「スリッパ会社さんは、各社で裁断をしていらっしゃると思っていました。」

滝澤さん「うんうん、そう思う人は多いね。うちは裁断専門の業者だからね。河北町のスリッパ会社の分は全部うち請け負っているんだよ。」

「そうなんですかー。スリッパといってもいろんな形がありますよね。」

滝澤さん「そうですね。注文によってどんな幅にでも裁断しますよ。30mm、32mmいろいろね。それから、こちらが型抜きをする器械です。型抜きは比較的難しくはないんだけれど、さっきも言ったテープ状に裁断するのは大変なんです。うちみたいに、裁断だけに特化した会社は全国にも2,3しかないようなんだ。とても珍しい会社だよね。」

(有)タキザワ

滝澤さん「親の仕事を継いだんだけど、最初は嫌だったねー。だけど、今はこんな楽な仕事はないと思うよ。」

と冗談交じりにおっしゃいました。

「いやいや、楽なはずないじゃないですか。」

滝澤さん「そうだね(笑)私はこの仕事しかしたことないから、分からないけれど。どんな仕事も大なり小なり大変なことはあると思うよ。私みたいに同じ仕事を続けているのは、ある意味”楽”だよ。でも長く続けているからこそ任せてもらえる仕事もあるんだよね。さっきも珍しい会社だといったけど、珍しいということは専門的ともいえるからね。今のこの不況でも注文を受けることが出来るのは裁断に特化した会社だからだと思っているよ。」

「そうですよね。今の時代、なるたけ外注を控えてコストダウンをしている会社が多いですよね。その中で滝澤さんにお願いしているということは、他社がまねすることが出来ない専門性と技術力があるということですね。」

滝澤さん「まあ、ある意味ではね。それ以上に裁断する機械も高いからね(笑)設備するよりっていうところもあると思うけどね。」

「あのー。テープ状と先ほどお伺いしたんですが、実際にどの部分に使われているんですか?」

ちょっと待ってね。と言っ滝澤さんは、実際のスリッパを片手に説明してくださいました。

滝澤さん「スリッパを横から見るとソールの側面に使うんだよね。あとは、ソールの周りをぐるりと一周させるし、いろんなところに使うよ。」

(有)タキザワ

「なるほどー。」

滝澤さん「他にもあるんだよ。」

と言って見せて下さいました。

その様子はまた明日ご紹介します。